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  2012年8月22日22:50、新宿バルト9の1番スクリーン座席E-04にて、3D日本語吹替版を鑑賞。3D上映方式はXpanD。

  これが「夜のとばりの物語」の予告編。



  なんか素敵っぽいですよね?おまけにこれが3Dだっていうんですよ!期待しちゃいますよね?必見ですよね?


見てみました:
  以下はtwitterのつぶやき記録。

  たまたま新宿に行ったら時間が空いちゃったんで、さあどうしようかなと思ってたところ、見たかった映画がちょうどいい時間だったので行ってみたんです。



  なんと、人生初クラスの映像体験をしてしまいました。んで、帰宅してみたらまたびっくりだ。




  よもやこの歳になって、人生ワースト上映に出会えるとは思ってもみませんでした。実に貴重な体験ですので、何が問題だったのかを分析しつつ記録に残しておこうと思います。(という訳で以下の記録は加筆される可能性があります。発言には責任を持ちたいので、テキストの削除はしない方針です。)
 
 
上映環境について:
  3D上映は前日にTOHO西新井でも見たファインディング・ニモ3Dの予告で始まりました。この予告編は、黒バックに回りに丸いフレアの付いた小さな光から始まります。これがいきなり変なかんじ。
 
・フレアの見えかたが変。ノイジー。(もちろん昨日のはそんな事なかった)
・おまけに左右の見えかたが違う。これはかなりヤバい予感。
 
本編が始まる。
・上のツイートにもあるとおり、YouTubeの予告編の美しい色なんかまったく出ていない。俺はあの予告を見てこの映画を見ようと思ったんだ。なんで映画館よりYouTubeのほうが綺麗なの?なにそれ?
 
  3D上映方式はみんなの嫌われ者のXpanDであるけれど、上映館のバルト9の1番スクリーンは席数69という極めて小さい部屋。XpanDでも明るくて美しい映写が可能なはずである。
 
  これは絶対に3D上映機器の調整がおかしい。
(いや、調整なんかしてないのかもしれない)
 
 
  さらに、音が轟音。声優さんが叫んだりすると耳が痛くなるレベル。
  音を聞くのが不快な状態。ただでさえ畳みかけるような長めのセリフが多いのに、セリフの内容がほとんど頭に入ってこない。予告編にある民衆コーラス等もただの不快な音に聞こえました。
  終盤は轟音という程でもなくなってました。途中でボリュームを落としたかと思われます。(それでも大きい音だったけど)

 
  まとめますと、
映像も音響も滅茶苦茶な上映。
快適な映画の鑑賞を妨げるかのような上映環境でした。
 
 
「夜のとばりの物語」の3D効果について:
・全体的に視差はかなり弱い。
・細かいディティールで視差が付いているところがジラジラしてた。かなり見苦しい。(これは劇場の劣悪3D上映環境のせいかもしれない)
++ 予告編の0分19秒あたりの背景にある縦の縄みたいなやつの周辺とか(冒頭でいきなりこれが気になって、しばらく思考が映画から離れてしまいました。)
++ 影絵のレイヤーが多層に重なっていて、微妙に視差が付いているところとか
がジラジラしていました。あれはなんでだろう?
 
・最後のエピソードでは派手に3D向けなエフェクトかけてましたが、これも3D的にはかなりおとなしめ。
・予告編の1分8秒で出てくる怪光線。なんと片目が黒で片目が白のベタ塗りLR固定という斬新な3D構成。これには驚いた。冒険してるなあ。
 
  という訳で、期待していたものとはかなり離れたかなりおとなし目な立体感でした。フランスにも3D安全基準があるのか?だとしたらかなり厳しいようだ。
 
 
「夜のとばりの物語」の内容について:
  映画のメインとなる各エピソードですが、おはなしがシンプルすぎとか、話の展開が御都合主義的だとかは、まあこの映画がそういう方針で作られている映画なのならばしょうがないです。
 
  このへんはこの映画と私の相性の問題なのでしょうが、
私としてはすごくつまらなかったです。
 
  途中で退館しようかなとかも思ったのですが、席の両脇が詰まっちゃってて脱出不可能でした。あー辛かった。言っときますが、私、映画を途中で退館したくなったのは生まれて初めてです。
 
  エピソード間に入る謎の演劇研究所?も予備知識ゼロな私にはまったく意味不明。
(もしかしたら映画の冒頭になんらかの解説があったのかもしれないのですが、冒頭数分は映画館の劣悪環境に思考がマヒしてしまっていて、まったく記憶に残ってていないのです)
  これが楽しい内容ならいいのですが、男女2人と老人が慣れ合いの会話してるだけで、私は会話に入り込めませんでした。これってこの映画に必要なの?要らないんじゃない?まあこのへんも相性の問題ですね。

  最後にこの3人で何か締めて終わるのかと期待していたのですが、そんな事はまったく無し。これは激しくずっこけました。
 
  あと日本語吹替。上でも書きましたが、畳みかけるような長めのセリフが多くてどうも内容が頭に入ってこない。これも元の映画がそういう方針ならば仕方の無い事ですし、劇場の音響が最悪だった事も関係していたのかもしれません。
 
  私との相性などという曖昧な条件とは関係無しに、この映画の欠点として確実に指摘できるのは、
全体の構成が単調
な事です。
  延々同じパターンの繰り返しで、もう三話目ぐらいで飽きてきてました。このパターンは結局最後まで変化無しです。長尺を楽しませる工夫などは敢えて行なっていないようです。
  まあこれもそういう作り方をしている映画だと言ってしまえば、結局相性の問題になってしまう訳ですが。

 
  という訳で、映画の内容については
「私とは相性が悪かった」
という結論で。
 
 
とりあえずの結論:
バルト9で3D映画を見るのはやめたほうがよさそうだ。

・まともな3D上映を見せてくれたことがない。
  初期のDolby 3D上映についてはこのブログでもレポートしてますが、全滅でした[ 参考 ]。Dolby 3Dじゃあしょうがないのかな、っていうのは甘いです。導入テストとかちゃんとやってれば防げたはずです。
  XpanDに切り替わってからも数回見てますが、満足の行く上映ではありませんでした。そういのってT-joy系の独占上映作品ばかりなので他との比較ができないっていうのがタチが悪い。

おまけに、
・なんと、バルト9ではいまだに3D映画で各種割引が適用されない。
んですよ。他では割引料金+3D料金でやっているのに。
 
  と、行かなきゃいいで済めばいいのですが、ひとつ問題が。上でもちょっと触れましたが、T-joy系の独占上映で他じゃ見れない3D作品って結構あるんです。
  近場でそれらの作品を見ようとすると、私の場合バルト9に行くしかないんです。しかし今迄の体験からすると、正常な3D上映を望むのは無理な気配です。
 
ああ、困ったね。
 
  願わくば、バルト9様には3D上映環境の調整・見直しを検討していただきたいところです。
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