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  2012年8月24日13:00、ユナイテッドシネマとしまえんの8番スクリーン座席G-17にて、IMAX3D字幕版を鑑賞。
 

  ユナイテッドシネマとしまえんのIMAX Digital館、なかなか便利な場所にあるのですが、私はオープン記念の「アバター特別編」とダークナイト+インセプションのオールナイト上映した時しか行っていませんでした。理由があります。

あの劇場には致命的な欠陥がある。
 
  これは「アバター特別編」を見た直後のツイート。
 
  そういえばその後どうなってるんだろうなー、と気になっていたところ、ちょうど「アベンジャーズ」がIMAX Digitalフルスクリーンサイズらしいとの事で金をドブに捨てるつもりで行ってみました。(金曜日の会員サービスデーに期待してたんだけど、IMAX Digitalは割引き対象外なのね。ちぇっ。)
 

やっぱり天井の反射はそのまんまでした。鑑賞後、速攻クレーム。
 
 
 
  という流れなので、何故天井の反射がそんなにマズいのかという解説です。結構書きだしたら難しいのよ。かえってわかりづらいかもしれません。ゴメンネ。
 
 
[ 2D作品だとこんなふうに見える ]
 
  IMAX Digitalな映画館は正面の壁面が全面スクリーンになっているのが売りのひとつです。っていうかかなり重要なセールスポイントになっています。
 
こんなかんじ (これは109川崎)。
 
 
  ご覧のとおり、普通の劇場とは違ってスクリーンと天井がぴったりと接合されております。すきま無しです。
  通常の映画館ならば、スクリーン上端と天井にはけっこうな距離がありますから天井の様子など気になりませんが、IMAX Digitalの場合は必然的に映画鑑賞中に天井が視界に入ってきます。

  この構造で天井にスクリーンが反射して映ると、どうなるか。
 
  通常がこんなふうだとして、
 
  極端に表現しますと、こんなふうになります。
 
天井に映像が写って見えるようになります。
 
  他のIMAX Digital館でも多少の天井への照り返しはありますが、ユナイテッドシネマとしまえんの場合はこれがかなり激しい。「照り返し」と言うよりは「反射」と言っていいレベルです。
  とは言っても天井が鏡で出来ている訳でもないので、実際に天井に映り込むのはぼんやりとした反射です。
 
  こんなふうです。
 
天井にぼんやりとした映像が写って見えるようになります。
 
  とは言っても、実際のところは暗めの画面だったら反射はそれほど目立ちません。全面明るめの画面でも反射はあってもスクリーンにつられて一緒に明るくなるので反射しているとはいえそれほどは気にならないかな?
いちばん目立つのは暗い画面にポイントで明るい物が映っているような絵。これはかなり目立ちます。
 
  2Dな作品ならば、鑑賞にそれほどは影響は無いかもしれません。でもやっぱり気になる人は気になるだろうなという反射です。気になりだしたら止まらなくなると思います(たとえば私)。
 
 
[ これが3D作品となると更にすごい事になる ]
 

その前に基礎知識:
  IMAX Digitalは偏光フィルターを使ったいわゆる偏光方式によって3D上映を行なっています。
偏光方式についてとりあえず参考:
 
簡単に解説しましょう。この方式の3D上映は
3D映像を偏光フィルターで偏光させてスクリーンに映写します。
スクリーンの映写を偏光フィルターを付けた3Dめがねで見る事によって偏光された3D映像が復元されます。
偏光された3D映像を正しく復元できる状態で鑑賞者に届けるには、反射率の高い素材でできたスクリーンを使用して映写する必要があります。
 
  てなかんじです。3つめの「反射率の高い素材でできたスクリーン」というのがポイントです。
  スクリーンに反射率の悪い素材を使うとどうなるかというと、偏光された3D映像が正しく復元できなくなってしまいます。左右の映像が混ざってしまい、3Dには見えなくなります。3Dめがねを通して見ると、かなり見苦しい映像になるでしょう。(実はまだ試したことはないのですが)
 
  基礎知識終了です。


  さて、スクリーンに密接した天井に映像が反射している状態で3D上映をおこなうとどうなるか。(以下、参考画像は交差法配置です。)

  これが理想的な状態とすると、


  こんなふうになります。
 
天井にぼんやりとした3D映像が写って見えるようになります。
 
 
  2D作品の場合と同じような状態ですが、ものが3D映像だとこれだけでも影響度倍増です。
 
 
  ところがそれだけでは済まないのです。偏光方式の上映だとさらに障害が大きくなります。天井は当然ながら反射率の高いスクリーン素材など使っていないので、天井に写った映像は3Dめがねで正しく復元できない状態で鑑賞者に届きます。

  こんなふうです。(ごめんなさい、上の例とあんまり変わらない画像になってしまいました。サンプルが適切でなかったようです。)
(おお、としまえんにいるみたいだ)

 
天井にぼんやりとして
左目用右目用が中途半端に混ざった3D映像が
写って見えるようになります。
 
 
  あくまで「ぼんやり」見える程度ですが、正規の3D映像と一緒に、このとんでもない状態の反射光が鑑賞者の目に入ってくるのです。天井にケイオスな空間が出現します。
  せっかくのいい映像素材が台無しです。もったいないですね。
 
 
  今回の「アベンジャーズ」よりも、「アバター特別編」のほうが3D映像への干渉が大きかったようです。原色系が多かったせいでしょうか。
  ひっくり返すと、「アベンジャーズ」の場合は「アバター特別編」ほどには3D鑑賞への影響は少なかったようです。だけど、鑑賞しながら「やっぱりこれはクレーム入れにゃあ」と思えるレベルではありました。
 
 
  私としては、天井の反射が直るまではユナイテッドシネマとしまえんのIMAXDigitalにはもう行きたくありません。便利な場所なんですけどねえ。天井の反射が無ければ他は文句無いんですけどねえ。
 
ああ、困ったね。
 
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