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  はい、TriDef Media Playerの2D -> 3D変換の実験の続きです。次は動画行ってみましょう。方法は静止画画像の場合と全く同じです。

  変換したい動画をffmpegで静止画に分けます。
> ffmpeg -i source.avi TEST-%05d.bmp
  静止画になってしまえば後は前記事と同じ要領でいけます。バッチファイルをどうぞ。
バッチファイル(右クリックで保存)
  静止画ファイルのどれかひとつをバッチファイルにドロップすれば、同じフォルダの同じ拡張子の全ファイルを変換します(ここちょっと注意)。変換したファイルはファイル名の頭に「half-」が付きます。

  後は変換した静止画を動画にまとめるだけです。
>ffmpeg -r 29.97 -i half-TEST-%05d.bmp -sameq test.avi
で完了です。「-r」のフレームレートは元の動画に合わせてください。


  あら、ここでちょっと問題が。
  なんだかDOSプロンプトのforコマンドは時々連番ファイルをとりこぼしてしまっているみたいです。ffmpegで動画にまとめる時に抜けてるファイルのところで止まってしまいます。
  ffmpegの表示に従って抜けてるフレームを前記事のバッチファイルで単独に変換してやればいいのですが、1000フレーム単位の動画でこれをやるのは非常に大変です。実は以前にARToolKitのアナグリフ動画を作る時に同じ目に遭って、いちいち修正していたのですがすごく大変でした。
  もうあんなのは嫌なので連番チェックプログラムを作ってみました。
ダウンロード
  その場しのぎの間に合わせで作ったプログラムです。ご注意ください。対応ファイル名に制限が有ります。ベースファイル名の最後が数字5桁で拡張子3文字のファイルにしか対応していません。欠番ファイルが2つ続いたら、プログラムを終了します。今回のテストに使うぶんには問題無いと思います。
  欠番ファイルが出ている連番ファイルのどれかひとつを「check.exe」にドロップすると欠番チェックをして、チェック結果を"数字を除いたベースファイル名"+"numlist.txt"のファイル名でチェックしたファイルと同じフォルダに保存します。上の例の場合は「half-TEST-_numlist.txt」というファイル名になります。中身はこんなです。
E:\work\tridef\half-TEST-00105.bmp
E:\work\tridef\half-TEST-00256.bmp
(略)
E:\work\tridef\half-TEST-03880.bmp
E:\work\tridef\half-TEST-03991.bmp

  メモ帳等で開いて、各行のファイル名を変換前の名前に直してください。今回の場合は、このファイルの中身各行の"half-"の部分を削除です。メモ帳の「編集 -> 置換」が楽です。最後の一行はゴミですから、これも削除しちゃってもいいです。まあこれはどっちでもいいですが。
  修正して保存したら、「half-TEST-_numlist.txt」を「fix_num.bat」にドロップすると、「half-TEST-_numlist.txt」内にリストされたファイルを変換します。
  いちおうこれで欠番は無くなりました。まったくどうなってんだよMicrosoft。DOSプログラムでもポカ残ってるんかい。


  いらぬ邪魔が入って余計な苦労をしましたが、これでお試し版のTriDef Media Playerでも、動画ファイルを下半分だけ表示なれども全画面2D -> 3D変換で見られるようになります。

評価用サンプル動画
  ちょっとだけね。

  うーん…、いまいち。なんか2D -> 3D変換はいまひとつのようですね。Realtime 2D-3D Convertorと比較したいところだけれど、今違うバージョンのffdshowを入れてるので、ちょっとめんどうなの。でもRealtime 2D-3D Convertorのほうがいい変換してると思います。

  全画面だとまた違うのかな。だったら最初から全画面で見せてくれないと意味無いですよね。



+ + + + + + + + + +
  アップロード用のサンプル動画を作るのに最初はAviUtilを使おうとしたのですが、なんか解像度がリミットオーバーしていて設定をいじらなきゃならないみたくて面倒なんで、今回は全部ffmpegで編集してみました。ffmpegはなんでもできます。

  ffmpegで抜き出した静止画を画像ビュアー見て、切り出したいフレーム範囲を決めました。私が欲しいのは2409フレームから3428フレームまで。静止画データが有るからそれから動画を作ってもいいんだけど、リナンバーするのが面倒なので出来上がってる動画から切り出しました。

  切り出しスタート位置をフレーム番号で指定できないかと思ったんだけど、秒数で指定する方法しか分からなかったのでフレームレート(23.98)から時間を出しました。
2409/23.98 = 100.4587
  何桁まで有効なのか分かんないので、適当。秒数でしか指定できないのかな?

1280x760を640x360にして、100.4587秒目から1019フレーム抜き出し
> ffmpeg -r 23.98 -i source.avi -s 640x360 -ss 100.4587  -vframes 1019 -sameq dest.avi

  これでいいかなと思ったんだけど、今回のケースではワイドサイズを縦2つ繋げると両脇の余白が邪魔なので、両脇を削って4:3にリサイズ。

1280x760を480x360(4:3)にリサイズ。4:3にするための差分320ドット分を両脇から160ドットずつ削ってからリサイズする。
> ffmpeg -r 23.98 -i source.avi -cropleft 160 -cropright 160 -s 480x360 -ss 100.4587  -vframes 1019 -sameq dest2.avi

  コマンド一発で完成です。これできたのが今回のサンプル動画。ちなみに元動画はこれです。

  思うに、今回の記事のケースのような動画加工がほえっと(いやちょっと苦労したけど、それはMSのせい)できてしまうソフトって他に有りますか?有ったら教えて。おまけにこれがオープンソースときたもんだ。

  言わせてくれ。
ffmpeg+ImageMagic技は最強である。
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